今回はこちらの作品をご紹介致します。今回は2つです。
声優お仕事コミックエッセイ 声優なれるかな?【電子書籍】[ 逸架 ぱずる ]
声優の人気
私が小学生、中学生の頃は、俳優になりたいと思っていても、声優になりたいとは思いませんでした。なぜなら声優は架空のキャラクターの声を演じていて自分の顔がテレビに映るわけではないからでした。
しかし、時が経つにつれ、声優業界も色々変化があったように思います。声優も人気のある人は写真集やCDなどを出したり、ラジオ出演、ダンスをしたり、ライブを行うようになるなど、露出度が増してきました。妹も水瀬いのりや小倉唯のライブを観に行っています。そして声優になりたいと思う人達も増えてきたと思います。
内容
この作品は、声優になるにはどのようなプロセスがあるのかを、佃煮のりおさんの作品「ひめゴト」のアニメで有川ひめ役を務めた声優の桑原勇気さんをモデルにして描いています。そして桑原さんが声優になるまでどのような良い経験、キツイ経験をして来たのかが描かれています。
その中で、声優は専門学校に入学し、発声練習、演技練習、正しい発音や活舌を身に付ける練習、実際にスタジオを使った授業などをこなして必要なスキルを身に付け、卒業後に養成所に入る試験を受けて受かって養成所に入り、1年やって進級試験に受けて合格して2年生に上がり、最後に所属試験を受けて受かるとプロダクションに所属することが出来ます。
また、養成所のレッスンには「朗読」や紙に書かれた絵を見て想像したことを発表することによって想像力を鍛える「連想ドラマ」といった授業があるみたいです。声優はぱっと見た文章をさっと声に出さなければいけません。しかし、これは以外に出来ず、練習をしないと途中でつかえてしまったりします。そして、想像力も、このシーンでこのキャラクターはどんな心情なのだろうか、それを想像して声を出すことが出来るために必要です。
狭き門
この試験は狭き門で、その試験に受かって芸能プロダクション所属になってもさらにまた狭き門である作品のオーディションがある。芸能界はテレビに映っていない人の方が多いんですよね。
この漫画では声優はアニメだけでなく、ゲームの声もやっているのだと知りました。アニメという先入観があって気付かなかったです。K1のCMなどで立木文彦氏の声を聴いているにも関わらず。
声優は風邪を引いてはいけない
そして、声優は収録の日に休んでしまうと多くの人に迷惑をかけてしまうため、体調管理には細心の注意を払う必要があります。特に喉は声を出すので痛めて声が枯れてしまったら収録出来ません。なので寝る時はマスクを付けたり、のど飴を常に携帯したりして対策をしています。遅刻も絶対ダメです。
仕事が来るようになっても絶えず毎日練習を重ねていく。声優もそうなんですね。この作品は全体的に桑原さんが声優になることを目指して懸命に努力している姿が出てくるので、読み切ったら桑原さんのことを応援したくなる気持ちが生まれてきます。
内容
こちらは、芸能プロダクションに所属している声優のリアルな生活が描かれています。主人公の一ノ瀬双葉は、就職氷河期で就職活動が上手くいかず、それならやりたいことをやろうと上京して声優業界に入っていきました。
しかし、なかなか仕事のオファーは来ず、生活を支えているのは専らアルバイト。アルバイト先も急に仕事のオファーが来てクビになり、また探して働く。同窓会で帰郷してどんな職業やっているのか聞かれてもアルバイトと答えても沈黙され、声優と答えても代表作を聞かれて答えられない。実家に帰れば弟のチクチク痛むサラリーマン話を聞いてライフがゼロになる。そんな状況です。
事務所のシステム
こちらの作品も声優に関する情報が書かれていて、こちらはプロダクションに所属した後の情報が主です。そして、声優をやっている人達はどのような生活をしているのかが分かります。
いくつかの事務所には査定があって、落ちたら事務所にいられなくなることがあり、その場合は他の事務所に移籍するか、それとも他の生き方を探さなければならない。プロ野球の戦力外通告が思い浮かびます。
正直この漫画を読むと声優は完全歩合制で、仕事をしてもすぐにお金は入って来ない。ボーナスも夏休みも冬休みも労災も退職金も無いので収入0なんてことも珍しくないです。現実の辛さを感じるので、声優になるのは気が引けるなと思うかもしれませんが、声優だけで生活している人はそういないです。
声優は大変だけど自由な生き方が出来る
なので別の仕事をしながら声優をする、なんて人はいっぱいいるみたいです。自由度は高めな職業なので声優を副業として本業をするとか、そんなことも出来てしまうようです。そうなればお金に困るなんて状況は防げるからとりあえず生活面は確保出来ます。生活が安定すれば人は心に余裕が出来るので色々視野が広くなります。この作品は声優をやりたい人にとってはヒントになる作品です。読むと良いですよ。四コマも面白いので。遊戯王で遊戯世代の人はツッコむかと思います。
畑健二郎氏の他の作品はこちら
今回のお話は以上です。明日も更新致しますのでどうぞご閲覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。