本が友達の大人の読書感想文

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桜のように短くて儚い。けれども美しくて立派な恋

 それでは、本題の方に移りたいと思います。今回は、こちらの作品になります。


桜のような僕の恋人 (集英社文庫)

 

桜に例えた恋

 春の季節に咲く桜は、綺麗です。その桜を背景にお酒を飲んだりしてお花見をする人も多いと思います。

 しかし、桜の寿命は短く、あっという間に散っていって地面に落ちていきます。

 この作品は、桜のように美しくて綺麗で、そして儚い恋愛物語です。

ストーリー

 主人公の朝倉晴人は、美容師の有明美咲に片想いをしていたのですが、ある日彼女と接点が出来るきっかけが起こり、そこから二人はデートをしたりするようになり、次第に彼女も晴人のことが気になる存在であると認識するようになります。

 晴人は彼女と関わるようになってから、諦めていたカメラマンをもう一度目指すようになり、彼女に認められるような男になるためにカメラマンの助手として一生懸命働くようになります。

襲い掛かる死へのカウントダウン

 しかし、夏頃になって彼女は、医者から急速な速度で体が老化していく遺伝性の病気だと診断されました。しかもこの病気は治療法が確立されておらず、実質、余命宣告です。日に日に老化していく自分の姿を見られたくないという思いから、夏の終わり頃に会ったのを最後に、美咲は晴人と会うことを避けるようにしました。

 そして美咲は、時間の経過と共に本当に体が老化していってしまいます。老化していく様子を文章で見た時、自分の胸が苦しくなって、呼吸がし辛くなりました。自分の体も老化していっているような気がして怖かったです。

 晴人は美咲の病状を彼女の兄から聞かされ、ショックを受けます。そして、美咲が生きているうちに美咲に自分の写真を見てもらうために、職場の先輩に自分の写真も展示してもらえるように頼みます。そして、ほぼ動かなくなった体で美咲は晴人の写真を見に行きます。

感想

 この作品を読んで思ったことは、恋は人間を立派にしてくれるものです。プロ野球で三度の三冠王を獲得し、引退後は中日ドラゴンズで監督も務めた落合博満さんも著書「采配」の中で成長したければ結婚するようにと言っています。

 晴人は、美咲と知り合う前は、現実の厳しさを知りカメラマンの道を諦め、フリーターをしていました。しかし、美咲に惚れ、話すことが出来てからは彼女に認められるような自分になりたいと思い、もう一度カメラを手に取るなど、行動的になりました。その後も自分の実力の無さを痛感するのですが、美咲の病気を知ってから何としても見てもらおうと普段怒鳴られている先輩に自分の写真を載せてくれるように必死で頼みました。こんな行動は、美咲と出会う前はしなかったでしょう。美咲と出会ったことで、晴人は人間的に成長していった。この作品は彼の成長物語でもあります。

 

 今回のお話は以上です。明日も更新致しますのでどうぞご閲覧お願い致します。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。