本が友達の大人の読書感想文

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惚れさせる勝負

 


ラストゲーム 全11巻完結セット (花とゆめCOMICS)

 本日は、こちらの作品、花とゆめの「ラストゲーム」についてです。

ストーリー

 この作品の主人公、柳尚人は、頭も良く、運動もでき、家がお金持ちの人気者。しかし、小学5年生の頃に一見地味で、母子家庭で境遇もよくない自分の境遇とは対の存在の九条美琴という自分よりも能力が上の女性が転校してきて、ナンバーワンの座を奪われます。突っかかっても自分に興味を持たれず正論で返され、何も言えず。それ以来彼女を常に意識し、そして、彼女を超え、彼女に自分の存在を焼き付かせるために同じ中学・高校・大学に進学していきます。そんな過程で、勝つ方法として、彼女を自分に惚れさせ、告白されたら思いっきり振って泣かせるという作戦を思いつき、接近するようになります。高校生の頃に九条さんの母親が倒れた出来事をきっかけに柳君は九条さんのことを女性として認識するようになります。彼女に他の女性と交際している姿を見せつけても長続きせず、九条さんのことが頭から離れず、結局別れてしまう。そして大学2年生の時、柳君は彼女に勝負を持ち込みます。その勝負の内容は、「九条さんの薬指に指輪をはめることが出来るか」。散々負け続けた柳君の大勝負が幕を開くっていう所です。少女漫画だと主人公は女性という認識があったのですが、男性が主人公なのもあるんですね。 

九条さんの反応

 それに対して九条さんの方は、柳君のことを少し鬱陶しいと感じていながら、母親の件から良い人ではあると認識します。それまで自分の能力を極めることに専念していたおかげか、柳君以外これといって話す間柄の人もいなくて、彼と連絡が途絶えた時に意識していないにも関わらず自然と彼のことで悩み、彼の存在が自分にとってどれだけ大事だったのかに気付き、彼のことを友人と認識するようになります。それを知って柳君はショックを受けますけど。

この作品の面白さの大部分が柳君

 この作品のどの部分が面白いかと言われると、柳君の行動ですね。彼は頭も良く、モテるのですが、九条さん絡みになると九条さんに友達と言われて落ち込んだり、急に叫んだり、ヘタレな所や、空回りする所、あっさり手玉に取られる所がよくあるので、ついついその設定を忘れてしまい、自分の目には残念なキャラに思ってしまいます。わざと告白を断って泣かせるというゲスい作戦とか考えている所も悪役みたいです。九条さんがとても強いので柳君が彼女を守るより、柳君が九条さんに守られる方がしっくり来ます。この作品を読んでモテる男性を僻むということが無くなりました。 

この二人はお互いを成長させている

 柳君は、九条さんと知り合ったことで、知り合う前のおごり高ぶった振る舞いは無くなっていき、親の力を自分の力だと思わなくなるなど、現実が見えるようになり、謙虚な気持ちを持つことが出来るようになります。それに対して九条さんは、勉強や運動は出来る反面、コミュニケーションが苦手だったり興味が無かったりで他人と絡む機会が無かったけど、柳君と知り合ったことで他人と積極的に関わっていこうとするようになる。お互い成長しているなあと思います。

 

 今回のお話は以上です。もしよろしければ他の記事もご閲覧お願い致します。

 最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。