本が友達の大人の読書感想文

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【書評】悪寒

 どうも。takaです。今回は伊岡瞬氏の作品、「悪寒(集英社文庫)」についての感想です。


悪寒 (集英社文庫)

 

ストーリー

 大手製薬会社に勤める藤井賢一は、不祥事の責任を被る形で山形の系列会社に左遷され、そこの上司に嫌味を言われる鬱な日々を送る中、東京で暮らす妻からトラブルがあったとのメールが送られ、その後妻が賢一の上司を殺害したとのことで傷害致死容疑で逮捕されます。

 賢一が山形にいる間に何が起こったのか。その真相に迫るミステリーです。

主人公の頼りなさが目立った

  妻の殺人容疑の件で賢一は東京に戻って家族と久しぶりに再会し、事件のことで警察ともかかわるのですが、とにかく行動、言動が「鈍い」「頼りない」と感じることばかりでした。「今考えるのはそこじゃない!!」とツッコまずにはいられなかったです。

 家族からも内心舌打ちされてるって思いました。

 左遷された経緯も見ていて「自分の心配をした方が良いのでは?」でした。

反抗期はなぜ来るのか

 久々に会ったものの、娘は父親に対して心を開いていない状況でした。理由は読んでいれば分かっていくのですが、反抗される理由としては親が自分の子供が何を考えているのかを間違えているからです。

 私は小学4・5年生の頃不登校で引きこもっていました。決してクラスメイトにいじめられていた訳ではなく、ただ単に担任とか、色々面倒なものから離れたかったのです。

 最初は後ろめたくて登校途中に逃げ出して学校が終わる時間まで暇をつぶして帰って来ていたのですが、バレて校長先生に追いかけられたりしました。

 結果的に行きたくなるまで休んで良いという形にはなったものの、時間が経つにつれ、現実逃避していることへの罪悪感が出てきました。

 ただ、行かないでいるうちに段々と周りの反応が怖くなって足を止めてしまっていました。

 そんな経験から、反抗期と言うのは自分のやっていることが親に受け入れられる訳が無い。それも分かっている。だけど「楽をしたい」「逃げたい」等の欲が働いて精神が不安定になって罪悪感等の感情が制御できず、親はそれが分かっていないと親に当たり散らしてしまうのかもしれません。

 

 この作品は、父親として、そしてサラリーマンとして色々な悩み、ジレンマを抱えている人が読むと主人公に共感すると思います。