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【書評】名前のない怪物

 どうも。takaです。今回は「第5回ネット小説大賞」でメディア賞に輝いた黒木京也氏の「名前のない怪物(宝島社文庫)」の感想について書いていきたいと思います。


名前のない怪物 蜘蛛と少女と猟奇殺人 (宝島社文庫)

 

ストーリー

 ある日、突如主人公の家に姿を現した少女の姿をした正体不明の「怪物」。

 言葉によるコミュニケーションも通じず、次第に主人公の生活に影響を与え始めます。

 そんな中、主人公は最近巷で起きている猟奇殺人事件の被害者と思われる女性が、この怪物と容姿が似ていることに気付き、関係があるのではないかと思うようになります。

恐怖と謎が融合した作品

 この作品は、ミステリー要素とホラーな要素が含まれています。

 物語の描写も場面を想像するだけでグロテスクで恐ろしかったです。

 

 物語が進んでいくごとにその気持ち悪さは増していきます。

 しかし、そんな怖さを孕んでいても、物語の先にある真相が気になって読み進めたくなり、1日使って最後まで読み切りました。

 真相は言えませんが、理解出来てスッキリしました。

人の心も怪物になり得る

  世間一般で「怪物」と呼ばれる対象は、例えば超能力等、常識では図ることが出来ない能力を持っていて、周りから特別な目で見られる存在だと思います。

 

 しかし、そのような能力を持っていなくても周りには全然理解出来ない倫理観を持っている人、いわばサイコパス。

 そして、絶望や好奇心といった心が危ない方向に向いてしまった人も「怪物」になります。

 

 人の心、世の中の流れは不安定で、絶対にまっとうな人生を歩めるという保証はありません。もし今の生活が脅かされた時、心が折れてしまって道を踏み外す選択をしてしまうかもしれません。

 

 怪物は、フィクションの世界だけのものではなく、自分の周りに存在するものなのです。

 

 この本は読むのにかかる時間もそれほど多くなく、読みやすいのでホラーが好きな人はぜひ読んでみて下さい。

 

 第2弾、コミック版もあります。


名前のない怪物 蜘蛛の聖餐 (宝島社文庫)

 


名前のない怪物 蜘蛛と少女と猟奇殺人 1 (LINEコミックス)