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【書評】高校野球論 弱者のための勝負哲学

 どうも。takaです。今回の記事では、野村克也氏の「高校野球論 弱者のための勝負哲学(角川新書)」についての感想を書いていきたいと思います。


高校野球論 弱者のための勝負哲学 (角川新書)

 

本の内容

 プロ野球界に長く携わっていた野村克也氏は、高校時代は甲子園とは縁がありませんでしたが、高校野球のファンで、高校野球の時期になるとテレビで観戦していたそうです。

 この本では、ノムさんがこれまでの名勝負について等も踏まえて、高校野球の魅力について語っていきます。

高校野球は成長物語

 高校生は15~18歳という、精神的に成長する時期にあたります。大会前は無名だった高校が、快進撃を見せることがあるのも、そういう部分があるのだと思います。

 そして、優勝チーム以外は皆敗者で、一回でも負けたらそれまでの喜びをはるかに上回る程の悔しさを味わうことになり、悔しさのあまり涙を流す球児もいます。

 しかし、負けて悔しい思いをしたことで次は負けたくないとこれまで以上に必死に努力するようになります。

 高校野球を経験することで人は精神的に逞しく成長していきます。そして、この経験が社会に出て仕事で悩んだ時等、壁にぶつかった時に活きるのです。

 

高校野球は試合に勝つことが最優先

 プロ野球は投手とバッターが全身全霊をかけて戦うことを望まれていて、ファンが払ったお金が自分達に利益を与えている以上、それに応えなければいけません。

 しかし、高校野球は負けたらそこで終わりで、3年生はそこで高校野球が終わってしまいます。

 例えば、巨人、ヤンキースで活躍した松井秀喜氏は高校時代、3年の夏の最後の大会の二回戦で五打席連続敬遠され、その結果敗退しました。

 これはスタンドの怒号を浴び、グラウンドにはメガホンが投げつけられ一時は試合中断になっただけでなく、社会問題にまで発展しました。

 周りから見れば、この行為はスポーツマンシップに欠けていると思うかもしれません。

 しかし、当事者側の選手たちは、どうしても勝ちたいという思いが強かったはずですし、非難されるのを覚悟の上で行ったと思いますし、松井選手本人も受け入れたのだから、人間性がずば抜けていますね。

 そしてその結果勝ったのだから、作戦としては正しかったことが証明されました。

 

 同じチームとの対戦が何度もあるプロ野球と、負けたら終わりの高校野球では、一試合におけるプレッシャー、戦い方が違ってくるのです。

 

 

 野球ファンにお勧めです。


高校野球論 弱者のための勝負哲学 (角川新書)