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【書評】キミがキライな恋の話

 どうも。takaです。今回は、こちらの漫画、「キミがキライな恋の話」についての感想です。


君がキライな恋の話(1) (別冊フレンドコミックス)

 

ストーリー

 お人好しで、頼まれると何でも引き受けてしまうクラス委員長の高校2年生、日吉千尋と、不良で授業サボる、行事等に非協力的な如月遼。この作品は、この正反対の二人のやり取りを描いた恋愛系漫画です。

便利屋になってはいけない

 千尋は、何か頼まれると断らずに引き受けてしまう。そして委員長だからしっかりしなければいけないという意識が働いてか、厄介事が起きると自ら解決しようとしたり、雑用等も率先して引き受けていました。

 しかし悲しいことに、彼女のことを「頼めば何でも引き受けてくれる便利な人」と認識しているシーンもあります。良かれと思ってやっていることが、周りの心に響いていないっていうのは、辛い所があります。

 私も中学生の頃、部活で他校と練習試合するために移動していた時に、本来ジャグを運ぶ係だった人から代わりにジャグを持つように言われて、自分は当時周りに好かれたいという考えを持っていたので嫌がらずに引き受けました。しかし、自分がいる前で「パシリ」と言われてすごい嫌になり、「こんなことをしても周りから好かれるわけではなく、ただの便利な道具だと認識されるだけ」と思うようになりました。

 その記憶が蘇ってきて、悲しい気持ちになりました。

時に力を抜くべき

 如月君は、千尋さんとは対照的に素行が悪く、ぶっきらぼうで周りから避けられている存在です。しかし、達観している所があります。

 何でも引き受ける千尋さんに対し、嫌なら断るように忠告したり、巻き込まれたくないなら首を突っ込まないように言ったり、態度を見ると皮肉なのかなと思うのですが、内心は千尋さんに断る勇気というものを持って欲しかったのだと思いました。

 何でも真面目に取り組むことは素晴らしいですが、全てのことに全力を出していたらパンクしてしまいます。だからやらなければならないこと、やらなくても良いことの判別を付けるように教えているのかもしれません。

全体的な感想

 千尋さんは如月君と関わり、彼のことを知っていくことでサボることに対して抵抗が無くなっていくと共に、自ら好んで積極的に彼と関わっていきます。この作品は彼女が自発的な意思で行動するようになる物語であると私は思いました。

 

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 出典:キミがキライな恋の話 三月ソラ(別冊フレンドコミックス)