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【書評】妹のおシゴトは時給2000円

 どうも。takaです。今回はこちらの作品、妹のおシゴトは時給2000円(まんがタイムコミックス)について書いていきます。

 


妹のおシゴトは時給2000円(1) (まんがタイムコミックス)

あらすじ

 高校生の剣持ミエ子は、借金で両親が夜逃げし、さらに友達付き合いの影響で常にお金に余裕が無い状態。そんな時、妹のアルバイトという時給2000円の高収入アルバイトが目に入り、雇い主であるクラスメイトの只野夢翼の妹役として、同じく母親役、父親役、そして、夢翼がペットショップで「こいつでいい」と適当に飼い犬に選ばれたことが影響で心が病んだ犬役の犬(名前は無い)。この4人+1匹の「家族ごっこ」という名の同居生活が始まります。

 お金とは

 この作品では、「何にならお金を多く使いたいのか?美味しい物?読みたい本?」等、自分は何のためにお金を使っているのか考えました。

 

 只野君は、小さい頃両親を事故で亡くし、彼には多額の保険金だけが残りました。そして親戚は誰が只野君を引き取るのかで揉めました。しかし、只野君は、「みんな興味があるのは自分ではなく自分が持っているお金で、そのお金を奪い合っているだけ」だと思うようになり、そんな親戚を拒絶し、家族ごっこをするために家を買いました。

 

「家族が欲しいのであれば大人になって結婚すれば良いじゃないか。わざわざ家まで買ってまでやることか」と思う人もいるかもしれないのですが、只野君が一番欲しかったものは愛情で、子供として誰かに甘えたかったのだと思います。自分の本当の両親はどんなにお金があってももう戻って来ない。だから、お金を使ってでも、自分を息子とした愛情のある家族を作りたかったのだと思います。

 作中で、体調が悪い中、只野君は親戚の時と同じように3人はどうせお金目当てで、お金が貯まったら出て行くんだろと言って解雇通告を出し、内心自分がひどいことをしていると思いながらも3人の心を試しました。

 しかし、3人はお金抜きに只野君を看病しました。

 このことを通じて、只野君はすでに3人のことを家族として愛情を持ち、信用していたのだと思います。

 

 それに対してミエ子は、お金に余裕が無いけれども必死に友達と遊ぶことに拘ります。小さい頃は公園で鬼ごっことかかくれんぼとかお金がかからない遊びをしますが、高校生になってくると喫茶店でおしゃべりするとか、映画を観に行くとか、おしゃれなどに興味を持って遊びの範囲が広がっていくため、結構な額のお金が必要になっていきます。

 大学生にもなると飲み会だの朝までカラオケだの追加されるのでさらに高くなりますね。

 なぜミエ子はお金がかかって苦しいと自分でも分かっているのに友達と遊びたいのか、それは一人が嫌だから。合わせないと孤立してしまう、それは絶対嫌だ。なんでしょうかね。彼女の親は生きていますが、行方不明で1人で暮らしていたので寂しいのかもしれません。

 ただ、あまり楽しそうに見えないんですよね。むしろ合わせるのに必死で辛そうに見えます。だから学校で楽しくおしゃべりする。それだけで満足出来る友達を作ったらいいんじゃないかと声を掛けたくなります。

 

 親役からも「金の切れ目が縁の切れ目」「友達なんて学校を卒業したらすぐ疎遠になる」などマイナスな言葉を言われますが、それでもその考えを変えることはありませんでした。

 私も夜遊びをしたことがありますけど、思ったことが「コンビニのATMは手数料がかかるから嫌」、「眠い」しかなかったですね。友達付き合いも毎日のように呼び出され、日をまたぐ時間帯まで付き合わされて本当にうんざりしました。ごくたまになら良いと思いますが、しょっちゅうだと逆にストレスが溜まる。

 なので、「断って機嫌を損ねられるのであれば、付き合いを止めるべき」だと思いました。

 

 「卒業したら即疎遠になる」については、新しい環境に飛び込むと、そこで新たな出会いがあり、それが自分の中心になるからだと思います。だから友達というのは古い友達に拘るのではなく新しい場所で出会った人を大事にする。環境が変わるたびにこれを繰り返せば良いんだから気落ちしなくても良いと思います。

 コミュニケーション力があればですけど。

 

 それに、疎遠になろうが、一緒に遊んだ事実は変わらないし、遊んだことが楽しかったと思えれば良いと思います。だから学生時代は卒業した後どうなるのかなんてことは考えず、今のこの時間、その場にいる友人と思いっきり楽しむことを考える。これが友達と遊ぶ時に一番大切なことかなと思います。

 

 最後に、お金が絡むと人は豹変すると言いますが、お金は生活していく上で使わなければ食料や水が買えないし、(水は公園の水道水を飲めば無料ですが)本を買うにも必要だし、酒を飲んでワイワイ騒ぐのにだって必要だし、投資すればさらに増えるので、多く持っていれば出来る選択肢の幅が広がるので執着するのは無理もないのだと思います。ただ、お金が欲しいのであれば他人のお金を手に入れるのではなく自分の所得を増やしていくことを考えるのが文句も言われないから良いですね。

 

 「お金を使って何をしたいのか?」自分に問いただす時にお勧めです。

 

 


妹のおシゴトは時給2000円(1) (まんがタイムコミックス)