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【書評】重松清氏の教育系小説「青い鳥」

 どうも。takaです。今回は作家、重松清氏の作品「青い鳥」の感想について書いていきます。 


青い鳥 (新潮文庫)
 

孤立ぎみの生徒へ歩み寄る教師

 私が学生の頃、教師を見ていて思ったことは、教師が注意するのは騒がしい生徒ばかりで、そういった人達にしか目がいっていないんだなということです。

 この作品の主人公である村内先生という教師は、仲の良い人が居らずに孤立している生徒、苦しい過去を抱えている生徒等のもとに現れ、喋り方は変ですが、誠実に向き合い、自分はその生徒の味方であるという心構えで接していき、そんな村内先生と関わっていく中でその生徒達は村内先生と出会う前よりも前を向いて生きるようになっていきます。

学校教育において教師は他人に心を開くことが苦手な生徒に注目すべき

 私も学生の頃は一人でいることが多く、特に中学生の頃は他の生徒に「友達のいない奴」といったことを言われ、内心すごい憤りを感じていました。ただ、それを言われても何も抵抗出来ず、他の生徒の近くにいてカモフラージュしていました。

 体育祭等でよく言われる団結力も、全然共感出来ませんでした。クラス全員でリレーをする「全員リレー」という競技があったのですが、これは特に愚の骨頂だと思っていました。足の遅い生徒がいて、それで負けたらその生徒はひどく叩かれるかもしれないのに、よく団結力が深まるなんて言えるな。溝が深まるの間違いなんじゃないか?自分達が学生の時はいじめとか無かったのか?

 

 こうしてみると自分の方がまだ人の気持ちが分かるのではないかと思っていました。実際、村内先生みたいな人と出会えたら、色々悩みを打ち明けることができて、友達ができず、そのことで周りから馬鹿にされるようなことがあっても気にせず堂々と振舞えたのかもしれない。この本を読んで思いました。

 教師というのは、生徒の心をケアしなければいけないと思います。いじめがあっても、しっかりケアしていればいじめを受けた生徒が自殺に走ることは減るのではないかと思います。そのために、教師は村内先生みたいに、素行に問題がある生徒だけでなく、孤立しがちな生徒にも目を向けるべきだと思います。学校教育というのは、抱えきれないかもしれませんが、一人一人の生徒の特徴を見ていく必要があるのだと思います。

 

 この本は学校教育において参考になることが多いのでお勧めです。


青い鳥 (新潮文庫)