本が友達の大人の読書感想文

自分がこれまで読んで気に入った本。漫画、小説、ビジネス書、ジャンル問わず紹介致します!!

【書評】ラノベのプロ!②

 どうも。takaです。今回の記事ではライトノベル、「ラノベのプロ!」の2巻について書いていきます。


ラノベのプロ! 2 初週実売1100部の打ち切り作家 (富士見ファンタジア文庫)

ラノベ作家が続きを書きたいと思ってもなかなかそういかない現実

 今回では、ライトノベルの一巻が発売されて、イラストレーターの書くイラストの具合が良くなかったりなど、話の他に色々な要素が組み込まれた結果、初動が思ったように上がらず、売れる見込みが無いと判断されて一巻で打ち切りという話があるのですが、打ち切られてしまっても、続きを書きたいと思って、お金は発生しませんが、その手段としてWEB投稿というものが出てきます。

 しかし、WEB投稿すると、打ち切られたと思われ、出版社にとってもマイナスになるみたいです。作者側はこの作品に愛着を持っていて、どうしても書きたいからどうにか書ける環境を探そうとしているのですが、一度でも出版されると周りも影響を与えてしまうんですね。

創作で生活するのはシビア

 一巻で打ち切りにならずとも、二~四巻で打ち切られることも少なくないです。出版社から打ち切りを告げられる他に、作者自らこれ以上書いてもアニメ化されるわけでもないから労力の無駄だと言って打ち切りを申し出るということもあります。

 二~四巻で打ち切られて、ペンネームを変えて何度も流行ものの二番煎じを作ることによって生計を立てる作家の話も出るのですが、読者に面白がってもらうということは考えず、ネットで悪口を言われてもどうってことないと流し、賞賛の言葉も、「他の作品でも同じようなことを言っているビッチ」と思っています。

 そうだとは思いますが、このことは創作活動の中ではマイナスイメージとして作中では捉えられています。

 しかし、どんなに面白いと思っても読む読まないの判断は読者で自分で強制は出来ないし、取ってもらえなければいくら中身が良くても売れる見込みが無いと判断され、短命に終わってしまう。

 ただ、買う買わないは自由に決められるし、作家も売り上げが生命線である以上、非難は……出来ないですね。

 その度に新しい話を考えるわけですから、その人なりの苦労があるのではないかなと思いました。いくら二番煎じとはいえ創作を何度もやるわけですから。

 漫画の話になりますが、「少年ジャンプ」では打ち切りを決めるのは売り上げではなく読者の反応で、常に読者アンケートで上位を取っていないとあっという間に打ち切りになってしまうという、こちらも過酷な世界です。「こち亀」って40年も上位をキープしていたんですね。毎週休まず掲載されていて、飽きられない作品を作るとはすごいですね。

作家は出版社からの「信用」を上げておく

 最後に、作家は締め切りをしっかり守ることで出版社からの信用を得ることが出来ます。締め切りを守るのは社会人として常識だと言いますが、他の仕事でもキャパオーバーな時等は守れない、なんていう状況が出てくることも少なくないです。

 そこで依頼主に頼んで期限を延ばしてもらったり、前もってスケジュールに余裕を持たせるといった対策を立てますが、これをやると確実に「信用」を失ってしまいます。

 信用が無くなると自分がいくら大丈夫だと言っても取り合ってもらえなくなってしまいます。

 特に、個人事業主の場合は信用が無くなってしまえば依頼が来なくなることも十分にあり得ます。ラノベ業界は締め切りを1回破ったぐらいでは切られたりしないようですが、名前に傷はつくのでやっぱり事情があっても厳守しなければ自分が困りますね。

 

 この本はラノベ業界の様子を知る上で大変参考になると思うのでライトノベル書いてみたいなと思っていたら読んでみることをお勧めします。


ラノベのプロ! 2 初週実売1100部の打ち切り作家 (富士見ファンタジア文庫)

【書評】青の数学

 どうも。takaです。今回は玉城夕紀氏の「青の数学(新潮文庫)」の感想を書いていきたいと思います。

 


青の数学(新潮文庫)

ストーリー

 数学が得意な主人公の栢山はある日、数学オリンピックを制した京香凜と出会い、「数学って、何?」と問われます。

 ライバルと数学の問題を競いながら解いていく中、その問いに対する答えを探していく物語です。

数学を学校で学ぶ意味

 学校の授業を受けていて、「これが何の役に立つのか?」と疑問に思う代表例が数学だと思います。

 国語は言葉や相手の心情を学ぶ上で役に立ちますし、社会も自分達が今いる世界の歴史を振り返ることで今の自分の立ち位置を知ることが出来るので大分ハッキリと役に立っていると思います。

 それに対して数学は、XやYの入った式を使った問題を解きますが、卒業後に使うことはほぼありません。

 そこで思ったのが、数学を学ぶことは「数学そのものではなく、答えにたどり着くまでの過程を学ぶこと」なのだと思います。

 答えを導くには根拠となるものを見つける必要があります。これは仕事でも同じで、例えば商談なら相手が納得するように筋道を立てて説明しなければ相手を納得させることは出来ません。

 つまり、数学を学ぶことは、論理力を学び、鍛えることにあるのだと思うのです。

才能の有無

 やりたいことがあってそれに取り組んでも才能が無いと知って諦めてしまう人もいます。

 例えば、大企業に入ったのに辞めた人を見れば「勿体無い」って大体の人が言うと思います。

 それはなぜか?自分が目指したのに入れなかったのに、それをあっさりと捨ててしまう行為に腹が立つからです。だから「辞めるんだったらそのイスくれ!!」と心の中で思っています。

 それに対して才能のある人は、他人の評価、意味のある無しという視点ではなく、自分がどうしたいかに重きを置いているように思いました。

 この作品を通じて才能のある者と無い者の考え方の違いというものを感じました。

 

 2巻まであります。

 

【書評】スラスラ読めるPythonふりがなプログラミング

 どうも。takaです。今回は「スラスラ読めるpythonふりがなプログラミング」についての感想です。

 Pythonに興味を持った時に買いました。


スラスラ読める Pythonふりがなプログラミング (ふりがなプログラミングシリーズ)

 

 

本の内容

 プログラミング言語であるPythonの本で、基本的なコードの文法と、書いてあるコードがどのような意味を表しているのか、日本語でわかりやすく書かれています。復習として問題も書かれてあります。

 PythonはJavaよりも文法のルールが少なくて簡潔なプログラミング言語で、私自身は以前の会社でCOBOLとかPL/Iを主に使用していて、Pythonに関しては仕事で使用していた訳ではないのですが、昼休みの時間を使ってITに触れておこうとよくIT関連のコーナーに寄った際に目に付いて、自分が使用している言語ではないけど試しに持って読んでみて、自分的にCOBOLより比較的とっつきやすいと思って興味を持ちました。歴史も最近ではなくJavaScriptよりも大分前から存在している言語です。

 今の職場ではPythonを使っているのでPythonの勉強が必要になりましたけど(笑)

人工知能により重要性が高まっている言語

 Pythonは、今後人間にとって代わる存在になる等で話題になっている人工知能に関わる言語として重要性が高まっていて、基本情報技術者試験でもCOBOLに代わって問題に出題されるようになりました。

 本のコーナーでもPythonを使ったディープラーニング、データ分析等の厚い本が置いてありました。ちなみに問題から外されたCOBOLは以前職場で使っていたのですが、自分には理解出来ませんでした。

人工知能を作るということもまた魅力

 この本を読んでPythonというプログラミング言語の存在を知ったことで、人工知能関連に興味を抱き、人工知能の作成に携わる職業ってすごい仕事だと思いました。自分のスキルを磨いてすごいことに携わりたいというモチベーションが生まれました。自分でも自主的に学習しようという気持ちが出ました。

【書評】ガラスの城壁

 どうも。takaです。今回はこちら、神永学氏のガラスの城壁(文春文庫)についての感想を書いていきます。


ガラスの城壁 (文春文庫)

 

ストーリー

 中学二年の悠馬は、父親がある事件で逮捕されました。

 濡れ衣であり、釈放はされたのですが、それがきっかけでいじめに遭うようになります。

 そんな中、転校して来た暁斗と仲良くなるのですが、彼に真犯人を捕まえようと提案され、事件を追求していく物語です。

 その過程で謎の人に追われたり、接点が全然無かったクラスメイト、休職中の警察官と関わっていきます。

友達とは

 この本を読んで、友達とは「辛い時の拠り所」ではないと思いました。
自分の考えを肯定しかしてこない人はイエスマンでしかなく、自分にとって都合の良い存在にしか思えません。だから今の自分が悪い状況に立たされているとしても気付くことはありません。それに次第に話を聞いているのか疑問に感じたり、不満を抱くようになっていきます。
 友達というのは仲良く話すことはするけど、自分を客観視してくれて、自分が間違った選択をしていたらそれを正すように努める存在。

 言われた直後は言い方だったり、プライドから受け入れられず、だから喧嘩になることもあります。喧嘩するほど仲が良いというのはそのためなのだと思います。
 その後振り返って自分が間違っていたと認識し、仲直り。よくあるパターンです。
 普段は一緒にいて楽しいけど、言うべきことはキチンと言う。
 楽しくお喋りする上で、それが相手に出来るか、そして相手がそれをしてくるかが友達だと分かる判断基準ではないでしょうか。
 自分に厳しいことを言ってくる人の言葉は最も自分を客観視出来るので、耳が痛くても聞きましょう。

 

逃げることには良い逃げ方と悪い逃げ方がある

 この物語は、悠馬を含めた3人の視点で進んでいくのですが、3人共過去に負ったトラウマから今後は自分が傷付かないよう振舞うことを意識したり、後悔しながらももう過去は変えられないからもう遅いと思って生きています。
 しかし、この事件を通じて3人が精神的成長を遂げていきます。
「一度逃げてしまうとどんどん逃げてしまうから逃げてはいけない」というような言葉を学生の頃に教師から言われた人もいるでしょう。
 とはいえ、ブラック企業みたいな心身ボロボロになる所に我慢して耐えて居続けてるのは、いつか身を滅ぼす危険性があるのでそこは逃げてもいい。だからこの言葉をどんなことでも絶対に逃げてはいけないと解釈するのは間違っています。
 今振り返ると、教師の逃げるなという言葉は、「自分の命が危険だと思う時、もしくは困難にぶつかった時に自分が出来ることを精一杯やって、それでダメだったら逃げても良い。だけどまだ何もやってもいないのに自分の勝手な憶測で無理だと決めつけて逃げることはしてはいけない」という意味だったのかなと思います。
 同様に2016年に流行ったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」もそういう意味のタイトルだったのかもしれません。

 

 この本は前向きになれると思うのでお勧めです。